
【家紋一覧表】No.40「右三つ巴」の意味や由来、特徴、使用する苗字などをご紹介します。
1. 家紋の概要
右三つ巴(みぎみつどもえ)は、日本の伝統的な家紋の一つで、三つの巴(渦巻き)模様が右回りに配置されています。巴紋は古代から広く使用されており、武家や寺社、一般庶民にも親しまれてきました。
2. 由来と歴史
巴紋の起源は定かではありませんが、古代日本において水の流れや渦を表現したものと考えられています。巴の形状は、水流や風の動きを表し、自然界の力を象徴しています。平安時代には既に使用されており、戦国時代には武将たちの間で広く採用されました。
巴紋は、神道や仏教とも深く関わりがあり、神社の神紋や寺院の装飾にも使われています。また、源氏や平氏などの名家でも用いられ、戦国武将の中には自らの家紋として採用した者も多くいます。
3. 意味と象徴
右三つ巴は、右回りの渦巻きを表し、以下のような意味を持つとされています:
調和と団結: 三つの巴が一体となって回る様子から、団結と調和を象徴しています。
力強さと勇敢さ: 渦巻きは力強い自然のエネルギーを表しており、武士たちはこれを自らの勇敢さや力強さの象徴としました。
守護と保護: 巴紋は災いを払う力があると信じられ、護符や防具の装飾に使われることも多くあります。
4. 特徴とデザイン
右三つ巴は、以下のような特徴を持ちます:
右回りの渦巻き
三つの巴が右回りに配置されているのが特徴です。
シンプルで力強いデザイン
曲線のみで構成されており、視覚的に強い印象を与えます。
多様なバリエーション
巴の形状や配置により、様々なデザインが存在します。例えば、「左三つ巴」や「丸に三つ巴」など、異なる形での応用も見られます。
5. 使用例と関連家系
右三つ巴は、様々な家系で使用されてきました。代表的な例として以下が挙げられます:
武田信玄: 戦国時代の名将である武田信玄は、三つ巴を自身の軍旗や具足に使用しました。
伊達家: 東北地方の名家である伊達家も巴紋を家紋として採用しています。
神社や寺院: 熊野三山や八幡宮などの神社でも巴紋が神紋として使用され、信仰の象徴となっています。
6. 現代における意義
現代においても、右三つ巴は以下のように広く使用されています:
家紋としての使用
伝統的な家系や家族の象徴として、家紋を意識する場面で見られます。
文化財や建築物の装飾
神社仏閣の装飾や、伝統工芸品に巴紋が描かれることがあります。
祭りや行事
日本各地の祭りや行事において、巴紋が旗や衣装に使用され、伝統を象徴しています。
7.使用する苗字
西園寺、中村、竹岡、上野、武田、田口、伴、多田、富安、三宅、杉本、大竹、中条、山菅、小出、石原、長滝、朝比奈、坂原、内山、竹垣、青木、神保、庵原、宇都宮、佐藤、田中、山本、谷、向山